目指す姿
常に自然環境、地球環境へ配慮し、脱炭素社会や資源循環型社会の実現に貢献します。
非財務KPI
西武グループではマテリアリティ(重要テーマ)ごとに非財務KPIを設定しております。
詳しくはこちら をご確認ください。
西武グループ環境方針
西武グループ各社が、グループビジョンの実現を目指し、環境課題に対応する取り組みを積極的、具体的かつ体系的に推進することで、社会課題解決に貢献することを目的に「西武グループ環境方針」を策定しております。詳しくはこちらをご覧ください。
西武グループ ネイチャーポジティブ宣言
昆明・モントリオール生物多様性枠組の2050年ビジョン「自然と共生する世界」の達成に向け、ネイチャーポジティブ宣言を策定しています。詳しくはこちらをご覧ください。
西武グループが描きたい2050年の社会イメージ
環境負荷削減目標の達成、それに伴う気候変動リスク・機会への対応を図るため、「使用エネルギーの削減」、「使用エネルギーの代替」、「排出CO2の吸収」に適応した施策をグループ一丸となり積極的に進めてまいります。

インターナルカーボンプライシング(社内炭素価格)
気候変動への対応を強力に推し進めるため、インターナルカーボンプライシング制度を導入しております。CO2排出量削減効果を得られる一部の設備投資において社内炭素価格(7,000円/t-CO2)を適用し、投資判断の一助としております。
TCFD提言に基づく情報開示
当社は、2021年度にTCFD提言に賛同すると共に「TCFDコンソーシアム」に参加いたしました。提言に基づき、気候変動が事業に与えるリスク・機会の両面に関して、戦略・リスク管理などの観点から、積極的な情報開示を行っております。
TCFD提言に基づく情報開示は以下をご覧ください。
TNFD提言に基づく情報開示
当社は、2024年度に自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)が2023年9月に公表した開示提言に賛同し、提言を採用する「TNFD Adopter」に登録すると共に、「TNFD フォーラム」にも参画いたしました。気候変動にとどまらず、自然関連のリスクも重大なリスクとして認識し、これらのリスクに対する対応策を講じるとともに、関連する機会を活用するための取組みも推進しています。
TNFD提言に基づく情報開示は以下をご覧ください。
西武グループ 環境データ
西武グループにおけるCO2排出量の他、水使用量、資源投入量、産業廃棄物排出量、食品廃棄物等発生量、化学物質取扱量、汚染物質排出量について「西武グループ 非財務データ」としてまとめております。
詳しくは以下をご覧ください。
グループ各社の取組み紹介
温室効果ガス削減
省エネ車両・設備導入


グループ各社の輸送サービスでは、環境負荷の少ない輸送手段の更なる効率化を目指し、省エネ車両やエネルギーを有効活用できる駅設備などの導入や電車・バス・タクシーの運転技術研究等を引き続き行うことで、使用エネルギーの低減に努めております。
自然エネルギーの活用(太陽光発電・水力発電・地熱活用)

グループ各社では、太陽光発電をはじめとした自然エネルギーを活用したエネルギー供給や冷暖房設備に地熱を活用することによって使用エネルギーの低減を図り、温室効果ガスの発生を抑制するための取り組みを進めております。
- 太陽光発電を全国で実施(年間約2.7万MWh発電)
- 水力発電を軽井沢にて実施(年間約148万KWh発電)
- 箱根湯の花プリンスホテルでは、温泉熱を活用したグリーンエネルギーによる冷暖房・給湯を使用、2023年5月よりバイナリー発電設備を導入し、使用電力量の約20%を賄う(年間CO2▲約187t)
- 地熱活用による冷暖房設備を万座プリンスホテルにて運用
- 西武ホールディングス本社ビル「ダイヤゲート池袋」で使用する電気使用量のすべてを西武グループが運営する「西武武山ソーラーパワーステーション」にて発電する環境価値がついた電力で賄うことにより、実質CO2排出量ゼロで運営(年間CO2▲約2,270t)
- 横浜・八景島シーパラダイスにおいて、水族館エリアで使用するすべての電気量を再生可能なエネルギーに由来する実質CO2排出ゼロの電力「はまっこ電気」に置き換えることにより、実質CO2排出ゼロ水族館を実現
- 東京ガーデンテラス紀尾井町で使用する全ての電力を100%再生可能エネルギー電力で賄うことで、実質CO2排出量ゼロを達成。
- 軽井沢・プリンスショッピングプラザにてオンサイトPPAによる太陽光発電を導入(年間CO2▲約870t)
- 西武バス 新座営業所においてオンサイトPPAを実施、および西武グループが運営する「西武武山ソーラーパワーステーション」にて発電する環境価値がついた電力で賄うことにより、実質CO2排出ゼロを実現(年間CO2▲約80t)
- 2024年1月1日(月・祝)から西武鉄道全線で使用する全ての電力を実質的に再生可能エネルギー由来の電力とし、実質CO2排出量ゼロで運行
西武グループの再生可能エネルギーはこちら
不動産施設の省エネ化
グループ各社では、新設オフィスビルの省エネ化をはじめ、高効率熱源機器の導入や照明のLED化の推進等、各設備の省エネ化を進めています。(受賞・認証はこちら)
その他温室効果ガス削減の取り組み
廃棄物削減
廃棄物削減に向けた取り組み

プリンスホテルでは、プラスチック使用量の抑制、食品廃棄物の削減・処理・リサイクルを進めるほか、グループ各社ではオフィス等からの廃棄物を削減するため、ICTを利活用しペーパーレス化を推進するほか、ゴミ分別の徹底や排出量管理を行う等各種取り組みを進めております。
- プリンスホテル 食品やプラスチックを始めとした廃棄物削減に向けた取り組みを実施
- 客室で提供されるオリジナルナチュラルミネラルウォーターをラベルレス& 100 %リサイクルペットボトルに変更し、水平リサイクル*を開始(本取り組みが評価され、日本ホテル協会「社会的貢献表彰」優秀賞を受賞 )
*ペットボトルをリサイクルして再びペットボトルとして使用する循環型リサイクルシステム - 軽井沢プリンスホテル内レストランにて、カメラ画像等に基づく食品ロス削減のための需要予測を実施(実証実験)
LOSS TO VALUEの推進

グループ内外のアセットだけでなく、「鳥の目・虫の目」両方の視点で課題設定から実装までを行うオープンプラットフォームとして、社会課題をテーマにした事業創出プロジェクト「LOSS TO VALUE」を推進しています。
詳しくはこちらをご覧下さい。
循環型社会への貢献

西武鉄道や西武バスでは、引退車両や代替される機器等を他社へ譲渡し、解体にかかる環境負荷を軽減するほか、「飯能・西武の森」などから出る間伐材などを有効に取り組んでいます。
- 間伐材等の活用(ベンチ・ウッドチップ)
- 西武鉄道 豊島園駅新駅舎トイレへ、「としまえん」の伐採材を活用した壁面アートワークを設置
- 西武造園 大津市企業局において、浄水作業過程で発生するこれまで産廃処理を行っていた浄水場発生土を植栽土壌として有効利用
- ホテルから出た生ごみを堆肥化し、その肥料をおさめた契約農家で生産された野菜を仕入れる「ヤサイクル」を実施し、食品循環を形成
- プリンスホテルリネンサプライ 廃棄資材を利用し、ピロケースや仕上げタオルなどを作製し、リネン資材として再利用
水資源の確保
水道水使用量の抑制

グループ各社では、貴重な水資源を確保するため、使用する水の量の抑制や再利用のための施策実施や設備導入を進めています。
- 井戸水の活用、排水・雨水の再利用
- 水使用量が従来比で少ないバス洗車機への更新
- ハワイのホテルにおいて、下水を浄水設備で浄化し、散水用として再利用
きれいな水を確保する取り組み

プリンスホテルでの取水地自治体への寄付による水質保全活動のほか、西武造園などでは工事等により発生する汚染水などに対して適切な対応を図ることで、水質汚染を防ぐ取組みを行っています。
- 販売している「南魚沼のおいしい湧き水」販売1本につき1円を水源のある新潟県南魚沼市へ寄付
- 西武造園 除草時に除草剤を使わず重曹の持つ成長抑制作用を用いることで水源、河川などへの除草剤の流出を発生させない工法の使用
森林や生物保護
緑を守る活動・緑を増やす活動

グループ各社では、保有資産に自生する樹木の保護に加え、周辺自治体等との連携により緑を守る活動・増やす活動を行っています。
- 環境省「自然共生サイト」において『飯能・西武の森』『東京ガーデンテラス紀尾井町 光の森』が認定評価を獲得
- 持続的な環境保全への貢献として里山の原風景を有する狭山丘陵(所沢市三ケ島地区)の山林などを公益財団法人トトロのふるさと基金へ譲渡
- 東京ガーデンテラス紀尾井町にて良好な緑地を保全(日頃の活動、取組み等により2016年にSEGESにおいて「都市のオアシス」に認定)
- 西武ライオンズ こどもたちがみどりについて考えるきっかけとして埼玉県が実施する「彩の国みどりの絵画コンクール」において「埼玉西武ライオンズ賞」設立
- 森林保全プロジェクトを本格スタート、全国18地区を「西武の森」へ
「西武の森」サイトはこちら
西武造園の取組み


西武造園は“人”と“みどり”の環境創造サービス企業として、緑地空間の調査設計・企画や、施工・維持管理事業を全国的に展開しています。また、都市公園等の管理運営事業や、壁面緑化等の技術開発、環境教育プログラムの実施等を通じて、緑化の推進および普及啓発を図っています。また、地域戦略企業として西武緑化管理と横浜緑地があり、地域との連携・協働を促進しています。
- 壁面緑化、屋上緑化など特殊緑化技術の開発、普及
- 造園工事業における緑地空間の創出(年間1万本以上の高木、17万本以上の低木、36万株以上の地被類の植栽、年間3万㎡以上の芝生広場の施工)
- 都市公園等の管理運営事業
- 都市公園等での環境教育プログラムの実施
- 新規事業として農業分野に参入
生物保護のための活動

西武グループでは、生物多様性の保全を重視し様々な取り組みを行っており、「経団連生物多様性宣言」に賛同しております。
グループ各社では、海洋生物と生態系に影響を与えるとされているプラスチックごみ削減に向け、プラスチック製ストローの使用を廃止し、順次紙製に変えるなどの取り組みのほか、使い捨てビニール袋の廃止、プリンスホテルの客室内アメニティ不使用の提案などを進めております。
西武グループは富士箱根伊豆国立公園や上信越高原国立公園等、日本各地の国立公園内にホテル施設を有しております。2018年には国立公園オフィシャルパートナーシッププログラムに基づき、環境省と「国立公園オフィシャルパートナーシップ」を締結し、地域の活性化と自然・生物環境保護に配慮した事業活動に取り組んでいます。また、富良野ではゴルフ場跡地をNPO法人に貸与して自然返還を目指した植樹活動を行っております。
東京ガーデンテラス紀尾井町では、旧グランドプリンスホテル赤坂営業時に植樹されていた敷地内の樹木約200本を保存・再移植するとともに、新たに340本の樹木(3m超)を植樹し、竣工時から完成された緑地を形成しました。さらに200種以上の植物を植栽するなど、敷地全体の緑化率は約45%を確保することで、皇居や赤坂御用地など都心の貴重な緑地と連携したエコロジカル・ネットワーク(生態回廊)の形成に貢献する街づくりを目指しており、敷地中央には、隣接する弁慶濠から清水谷公園へ抜ける「緑の軸」を設定、また北側の「光の森」では、ビオトープを整備しています。
その他、グループ各社で様々な生物保護の取組みを行っています。
- 横浜八景島・台湾横浜八景島 希少生物の繁殖や傷ついた野生生物の救護・保護
- 西武ペットケア 保護犬猫の譲渡会をPET-SPA店舗やグループ施設で定期開催
- 環境省が主催する「生物多様性のための30by30アライアンス」へ参画
その他

サステナビリティアクションの取り組みを対外的に発信すること等を目的に、「SDGs×Lions GREEN UP! プロジェクトトレイン」を運行しています。