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トップメッセージ

代表取締役会長 後藤高志

日頃より、西武グループをご支援・ご愛顧いただき誠にありがとうございます。

西武グループは、西武鉄道沿線内外の商業施設や賃貸オフィスの運営や不動産回転型ビジネスをおこなう不動産事業、プリンスブランドで国内最大級のホテルチェーンを展開するホテル・レジャー事業、さらに東京都北西部及び埼玉県南西部にて12路線を運営する西武鉄道を中心とした都市交通・沿線事業など、生活のあらゆる場面でお客さまを応援する事業を展開しております。また、東京23区に46万m2を含め、全国に1億36百万m2以上の豊富な不動産を保有しており、2016年7月に開業した「東京ガーデンテラス紀尾井町」や2019年4月に開業した「ダイヤゲート池袋」、所沢駅周辺の開発など、保有資産の潜在的な収益力を実現させるプロジェクトを持続的に実施しています。

東証一部への株式上場後、様々な施策を展開し、収益基盤を拡大しながら着実に成長を遂げてまいりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症が猛威をふるうなど、社会経済環境や事業環境は急速に変化し、将来予想が非常に困難な時代、いわゆる「VUCAの時代」に突入しております。そうした中で、今後概ね10年後の2035年度を見据え、西武グループのありたい姿(アウトカム)として「Resilience & Sustainability -安全・安心とともに、かけがえのない空間と時間を創造する-」を設定いたしました。あらゆる状況下においても対応できる力「Resilience(レジリエンス)」と、それをもとに持続的に成長できる力「Sustainability(サステナビリティ)」を兼ね備えた企業グループを目指してまいります。

また、2024年5月9日に開示をした「西武グループ長期戦略2035中期経営計画(2024~2026年度)」では、西武グループの戦略体系においてマテリアリティ(重要テーマ)を新たに設定いたしました。当社グループは、グループの基盤の強化を図るため、「安全・安心なサービス提供」「多様な人財育成・活用」「コンプライアンスと協働」といった3テーマに重点を置いてきましたが、これらのテーマに加え、「脱炭素・資源有効活用」、「住みたいまち・訪れたいまちづくり」、「五感を揺さぶる体験創造」という3つの成長に資するテーマを新たに加えております。「脱炭素・資源有効活用」においては、社会課題である温暖化を筆頭とした環境問題に対し、森林活用(60百万m2以上)等、西武グループの強みである豊富な保有不動産を活かし、積極的に対応を進めてまいります。これらマテリアリティに取り組むことで「西武グループらしさ」を創出し、お客さまに西武グループを選んでいただける、その源になり、それが価値創造につながると考えております。西武グループだからこそできる価値創造を続け、2006年の西武ホールディングス設立の際に誕生しましたグループビジョン、スローガン「でかける人を、ほほえむ人へ。」を目指してまいります。

さまざまな社会課題が待ち受ける中、「西武グループ長期戦略2035」においては、その変化に打ち勝つべく、所有する優良な沿線地盤、所有土地を活かした「まちづくり」を通じて、沿線価値、事業エリア(都心、リゾート)の価値向上を図ることが今後の成長の鍵と考えております。こうした背景から、不動産事業を核として持続的な成長を実現してまいります。具体的には、資本効率性を追求し、保有前提のビジネスモデルから脱却し、保有とキャピタルリサイクルの両輪で成長させるビジネスモデルへ転換いたします。また、東京ガーデンテラス紀尾井町をはじめとして聖域なき流動化の検討をするとともに、キャピタルリサイクル実施により、事業ポートフォリオの最適化を実現してまいります。これらを実現するために西山隆一郎代表取締役社長兼COOとともにグループを強く牽引してまいります。また、不動産事業を核とした持続的な成長を実現することにより、我々の責務でもある社会の発展に貢献してまいります。

今後とも、公共性の高い事業を営む企業グループとして、「安全・安心」を最優先した企業経営をおこなうことで社会的使命・責任を果たしてまいります。また、今後大きく変化していくことが見込まれる事業環境においても、本長期戦略において設定したアウトカム(ありたい姿)「Resilience & Sustainability -安全・安心とともに、かけがえのない空間と時間を創造する-」を実現し、お客さまや株主の皆さまをはじめとするすべてのステークホルダーの負託に応え、トータルステークホルダーサティスファクションを向上させてまいります。

引き続き西武グループへの、より一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。

以上

株式会社西武ホールディングス
代表取締役会長
会長執行役員 兼 CEO

後藤高志




日頃より、西武グループをご支援・ご愛顧いただき誠にありがとうございます。

西武グループは、「中期経営計画2021~2023年度」を遂行する中で、新型コロナウイルス感染症流行で受けた大きな打撃を克服し、その後の持続的な成長の土台作りも企図する経営改革を断行し、事業構造の大きな転換を図ってまいりました。

その土台をもとに「西武グループ長期戦略2035」においては、不動産事業を核とした成長戦略を描いております。不動産回転型ビジネスにより、保有するすべての不動産物件を流動化の検討対象とし、含み益の顕在化を進めてまいります。その流動化で得た資金を高輪・芝公園等の都心エリアに加え、西武新宿・高田馬場等、西武鉄道沿線の再開発、軽井沢、箱根等のリゾート開発、新規物件取得などの再投資先に回し、社会の発展に寄与しながら、持続的な成長を遂げる、キャピタルリサイクルを進め、ネットアセットバリューの成長を実現してまいります。そのキャピタルリサイクルの最大の原動力として、当社が再開発して地域の発展に貢献するとともに、不動産価値を大きく向上させた成功事例である東京ガーデンテラス紀尾井町を流動化し、その資金を次なる発展と成長につなげてまいります。
また、ホテル・レジャー事業においては、2035年度の目指す姿として、“日本をオリジンとしたグローバルホテルチェーン“を目指してまいります。各事業所におけるパフォーマンスの向上と、マネジメント契約を基軸とした国内外250ホテル体制構築に向けたネットワークの拡大を図り、お客さまが感動し、夢と希望を抱くような体験価値を広く創出してまいります。
都市交通・沿線事業においては、西武線沿線、特に新宿線を重点的なターゲットとして各種施策を実施し、ターミナル整備ネットワーク充実・改善や、連立事業と一体となったまちづくり、郊外拠点整備、旅客サービス拡充、エリアマネジメントなど関係行政とも連携し、沿線価値向上と鉄道事業の持続的な発展を両立していきます。また、安全・安定輸送を維持しつつ、駅業務スマート化(省人化)や、安全・安心を前提としたワンマン運転など、将来的に予期される要員不足にも対応すべく攻めと守りの両面からデジタル化を進めてまいります。

中期経営計画(2024年度~2026年度)の位置づけとしましては、2035年度に営業利益1,000億円創出を目指す長期戦略の最初の3年間であり、「種まき期」として設定しております。不動産事業においては、不動産回転型ビジネスの開始、リゾート開発をはじめとした各種取り組みを進めてまいります。ホテル・レジャー事業においては、250ホテル体制構築に向け、この3ヵ年は契約/開業で20件の拡大を目標としております。また、マウナ ケア ビーチ ホテルや、品川プリンスホテルなどの客室改装を実施し、引き続き提供する価値に見合った値上げに取り組んでまいります。都市交通・沿線事業においては、安全・安心・快適をキーワードに将来を見据えた沿線価値創造や業務のスマート化を推進するため、「種まき期」として過去最大水準の設備投資を実行してまいります。今回の中期経営計画は、将来を見据えた今後の西武グループにとって、極めて重要な節目であると考えています。全役職員と力を合わせて、すべてのステークホルダーの期待に応えるべく、着実な成長へ向けて軌道に乗せていく所存でございます。

引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

以上

株式会社西武ホールディングス
代表取締役社長
社長執行役員 兼 COO

西山隆一郎