株主の皆さまには日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
2022年3月期の連結会計年度における経営成績については、新型コロナウイルス感染症の流行や度重なる緊急事態宣言の発出、出控えの深刻化などにより厳しい事業環境下にありましたが、経営改革の推進と固定費削減の取り組みなどが寄与し、親会社株主に帰属する当期純利益は2期ぶりの黒字となりました。
当社グループは、2021年度において「「アフターコロナの社会における目指す姿」を見据え、コロナショックを乗り越え、飛躍への道筋をつける。」をテーマに、2023年度を最終年度とする3ヵ年の「西武グループ中期経営計画(2021~2023年度)」を策定し、「経営改革」「デジタル経営」「サステナビリティ」の3点を骨子とした取り組みを進めてまいりました。なかでも、「経営改革」のテーマの一つである「アセットライトな事業運営」については、繰り返し起こるとも想定される危機に対してより強固な体質を構築すべく、グループ内組織再編やホテル・レジャー事業資産のアセットライト化、西武建設の株式譲渡などの事業ポートフォリオの見直し、ビジネスモデル変革に取り組んでまいりました。
当社グループはこれまでもリーマンショックや東日本大震災などの難局を着実に乗り越えてまいりました。この度のコロナショックに対しても、これまでに培ったグループの団結力、挑戦心により必ずや打ち勝ってまいります。中期経営計画の2年目である本年度も、レジリエントでサステナブルな企業体制へと生まれ変わるべく、引き続き経営改革を断行してまいります。
株主の皆さまには、引き続きご支援賜りますようお願い申しあげます。
配当について
2022年3月期の期末配当については、新型コロナウイルス感染症流行による厳しい経営環境が継続しておりますが、経営改革が順調に進捗していることを踏まえ、1株当たり5円といたします。
2023年3月期の年間配当については、ホテル・レジャー事業一部資産の外部流動化の実施、また2023年3月期連結業績予想や資金の状況などを総合的に勘案し、1株当たり10円(中間配当金5円、期末配当金5円)を計画しております。