基本的な考え方
西武グループでは、従業員の人権を尊重し、安全や健康を確保することが、グループの持続的かつ力強い成長につながる原資であると考えております。「西武グループ企業倫理規範」で規定するとおり、事業活動を行うすべての国・地域の関係法令を遵守しております。また、自社のみならずサプライチェーンを含めたすべての人の人権を尊重することを規定する「西武グループ人権方針」に則り、人種、性別、宗教、信条、国籍、民族、年齢、障がい、性的指向、性自認などの性的マイノリティー、健康状態、出身地、職業や社会的身分等を理由とした⼀切の差別を行わない姿勢を明確にしております。また、雇用労働における基本的な権利として、労働法令を順守し、生活の安定のために従業員への最低賃金以上の賃金を支払うことを⽅針としています。加えて、「西武グループ サプライヤーガイドライン」に基づき、グループ各社のお取引先である協力企業の皆さまへも、安全で衛生的な職場環境の確保など自社の労働環境への配慮をお願いしており、サプライチェーン全体で人権尊重や安全・健康の確保に取り組んでおります。
西武グループ健康経営宣言
グループビジョン「でかける人を、ほほえむ人へ。」の実現のためには、従業員自身が「健康でほほえむ」ことができる環境づくりが重要であることから、健康経営を推進します。
- 従業員とその家族の心身の健康づくりを支援します。
- 従業員一人ひとりが力を最大限に発揮できる、働きがいのある職場環境を整備します。
- 従業員の健康と働きがいを基本として、グループの多彩なサービスを通じて「ほほえみ」を届け、お客さまの豊かな毎日を応援します。
株式会社西武ホールディングス
代表取締役会長 兼 CEO 後藤 高志
西武グループ各社で、人事部担当部門および産業医・安全衛生管理者のほか、保健師や安全衛生推進者などで構成する安全衛生委員会を月1回開催しています。年間の安全衛生計画⽴案や、従業員の健康課題や時間外労働状況のモニタリングを行い、計画的かつ継続的な安全衛生体制を構築しています。また、当社人財戦略部が事務局となり原則年1回、西武グループ健康経営推進会議を行っております。本会議での報告・ディスカッション内容は西武グループサステナビリティ委員会および当社取締役会に報告し、経営層がモニタリングを行っております。
目的:健康経営に関する実態を経営層が把握し、PDCAを回すことでグループとしての健康経営を促進する体制を整備すること
メンバー:西武ホールディングスおよび主要事業会社人事担当部長および西武健康保険組合常任理事
主な内容:グループにおける重点健康テーマや定量目標の設定、グループ各社の健康課題や取り組み報告
- 全従業員へ「西武グループ企業倫理規範」「西武グループ行動指針」に沿った具体的なケーススタディと「西武グループ人権方針」を記載したコンプライアンスマニュアルを配付し各職場での教育実施
- 人権に関するe-ラーニングの実施
- 各部に設置したコンプライアンスリーダー・推進者へのハラスメントや差別などへの対応研修
- ホットライン(内部通報制度)の設置
- 職場ごとのリスクを踏まえた定期的な安全教育実施
- 安全衛生委員会を中心とした時間外労働のモニタリングと改善喚起
- 積極的な健康診断の受診
社内出張健康診断を実施し、ほぼ全ての従業員が健康診断を受診 - 特定保健指導
特定健診の結果から、生活習慣病の発症リスクが高いが、習慣の見直しによって改善・予防効果が期待できる従業員に対して、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が特定保健指導を実施 - メンタルヘルス対策
「ストレスチェック」結果を分析し、各職場にフィードバックするとともに、研修など具体的なケアを実施することで快適な職場づくりを推進 - 社内の産業保健スタッフによる積極的な個人・職場へのフォローを継続的に実施
- 本人がアクセスできる外部の相談窓口を設置し、メンタルヘルス不調の防止、早期介入を可能とする環境を整備
- 禁煙推進
禁煙ポスターの掲出
禁煙に関するDVDを用いた職場教育の実施
禁煙治療に係る費用の一部補助 - メタボ解消・予防
食生活の見直しや運動習慣を身につけるためのイベントなど各種健康増進施策を実施
西武ホールディングスでは「健康な食事・食環境」を提供する一環として、ダイヤゲート池袋にて「スマートミール」の認証を取得
- インフルエンザワクチン接種を毎年実施
- 社員、社員の家族、関連会社社員を対象とした西武グループ新型コロナワクチン職域接種を実施
- 安全教育の実施
- 5S活動、定期的な職場巡回、ヒヤリ・ハット活動やリスクアセスメントなどの安全管理活動を職場ごとに実施
※安全・健康に関するデータはESGデータブックをご参照ください。
三大感染症(HIV/ エイズ・結核・マラリア)を始めとするグローバルな健康課題はその伝播性や対策に要する経費負担の大きさから、一国のみで解決できる問題ではなく、世界各国が協力して対策を進めていかなければならない地球規模の問題です。
西武グループでは主に海外派遣者に対して適切な感染予防対策を実施することで対応しています。
(1)海外派遣者への対応
西武グループ各社では「西武グループ海外派遣者健康管理ガイドライン」に基づき、海外派遣者 および帯同家族 に対して、派遣前後および派遣中の健康診断および国が推奨する地域毎のワクチン接種を会社負担で実施しています。
また海外派遣中に社員本人が負担する医療費の負担軽減を目的に、西武健康保険組合の海外療養費制度の利用推奨に加えて会社負担で医療保険(海外旅行保険)に加入しています。
これらの取り組みを通じて、不慣れな環境下でも安心して能力を発揮できる環境整備を行っています。
(2)社員への教育
西武グループ各社では、業務目的の海外派遣者のみならず余暇目的で海外旅行に行く社員等を対象に、産業保健スタッフより「輸入感染症」等について教育を定期的に行っています。
西武グループ19社が「健康経営優良法人 2023」の認定を取得 ~新たに7社が初認定、「はたらく人を、ほほえむ人へ。」の実現に向け、取り組みを推進~