西武ホールディングス HEALTH MANAGEMENT 健康経営

毎日の笑顔が、
未来を拓く。

西武グループでは「グループビジョン」のもと、持続可能な社会の実現に向けて「サステナビリティアクション」を推進しています。
その一環として、従業員とそのご家族の健康維持・増進に積極的に取り組み、快適で活力ある職場環境を創出することで、企業としての持続的な成長へとつなげています。

健康経営宣言

グループビジョン「でかける人を、ほほえむ人へ。」の実現のためには、従業員自身が「健康でほほえむ」ことができる環境づくりが重要であることから、健康経営を推進します。

  • 従業員とその家族の心身の健康づくりを支援します。
  • 従業員一人ひとりが力を最大限に発揮できる、働きがいのある職場環境を整備します。
  • 従業員の健康と働きがいを基本として、グループの多彩なサービスを通じて「ほほえみ」を届け、お客さまの豊かな毎日を応援します。
株式会社西武ホールディングス 代表取締役会長 兼 CEO 後藤 高志

株式会社西武ホールディングス
代表取締役会長 兼 CEO
後藤 高志

健康経営体制図

取締役社長を責任者として、経営的な視点から健康経営を推進。
また、人財戦略部担当役員が健康経営全体を統括、人財戦略部が中心となって取り組みを推進し、
ヘルスサポートセンター産業医・保健師・看護師、安全衛生委員会、健康保険組合の保険事業と連携しています。

健康経営体制図 表

健康経営戦略マップ

「健康経営で解決したい経営課題」とその解消への指標を整理し、従業員が心身ともに健康で個人および組織の力が最大限発揮できる職場環境づくりやワークライフバランスのさらなる充実を目指しています。

健康経営戦略マップ 表

※1「モチベーションクラウド」(㈱リンクアンドモチベーション提供)によるスコア。同サービスを利用している他社平均を50とした偏差値。

※2 エンゲージメント調査において設定される16領域の一つ「支援行動」のスコア。

主な取り組み

持続的成長に向けた人財の定着化及びパフォーマンスを向上させていくために、従業員が心身ともに健康で個人および組織の力が最大限発揮できる職場環境づくりやワークライフバランスのさらなる充実を目指します。

健康維持対策

産業医・医療職体制

従業員の心身の健康維持・増進をサポートするため、社内にヘルスサポートセンターを設置。健康診断やストレスチェックの実施とそのアフターフォロー、心身の健康に関する従業員からの相談などに取り組んでいます。また、病気の治療をしながら就業継続を希望する従業員に対して、本人と産業医や保健室スタッフ、人財戦略部、所属部署が連携し「治療と仕事の両立」支援も行っています。

積極的な健康診断の受診

社内健康診断を実施し、すべての従業員が受診しやすい環境を提供しています。

コラボヘルスの取り組み

健康保険組合と会社が協働する 「特定保健指導」
当社では、コラボヘルスの取組みとして、国から健保に実施が義務付けられている特定保健指導を健保と会社側で協働実施しています。
2023年度完了率:24.0%

運動習慣定着に向けた取り組み

ウォーキングイベントの実施

継続的な運動の習慣化に向けたきっかけづくりとして、年に一度、健康支援アプリを用いて部署を基本としたチーム対抗で歩数を競うイベントを実施。上位入賞チーム賞や個人賞を設けて参加者同士が相互に刺激しあい、モチベーションが高められる環境づくりをしています。2025年1月に実施したイベントには約200名が参加し、お互いの歩数を確認し合う等のコミュニケーションの機会が創出でき、イベントをきっかけに歩くことを意識するようになったという声が多数聞かれました。

ラジオ体操の実施

従業員の健康促進や労働環境の向上、事故やケガ防止、姿勢の改善やダイエット効果があると言われているラジオ体操を毎日定時に実施をしています。

ラジオ体操の実施 写真

上位チーム表彰式の様子

ラジオ体操の実施 写真

ラジオ体操の様子

予防・改善に向けた取り組み

オフィス健康器具の設置

執務室フリースペースにぶら下がり健康器や振動機器などの健康器具を設置し、勤務の途中でも肩こりや腰痛の予防・改善を図れるようにしています。また、血圧計を設置し、日常的に自身の体調管理を行う意識付けができるよう、オフィス環境の整備をしています。

オフィス健康器具の設置 写真
生活習慣病リスクへの取り組み

健康支援アプリの導入

従業員が楽しみながら健康的な生活習慣を身につけられるよう、西武健康保険組合主導で健康支援アプリを導入しました。各自が決めた運動目標、生活習慣目標タスクの達成に向けて可視化し、従業員の健康促進を図っています。

就業時間内の喫煙の禁止

従業員の喫煙率について重要な経営課題と捉え、2026年度には喫煙率を5%まで減らすことを目標に掲げており、就業時間内の喫煙を禁止、職場における従業員の喫煙所を閉鎖しております。

禁煙サポート

西武健康保険組合によりオンライン禁煙プログラム「スマホ診」を導入、また、禁煙外来治療費の補助を継続的に実施し、従業員の禁煙をサポートしています。

禁煙サポート 写真
禁煙サポート 写真
  • STEP 1

    循環器専門医が診察
    喫煙とかかわりの強い生活習慣病のサポートもできます。

  • STEP 2

    経皮禁煙補助薬
    「ニコチンパッチ」(医薬品)の処方

  • STEP 3

    初診から卒煙までスマホで完結
    (お薬はご自宅のポストに郵送)

健康意識向上に向けた取り組み

ヘルスリテラシーの向上

従業員のヘルスリテラシー向上のため、社内ポータルサイトに「健康ニュース」と題し産業医が執筆したレポートを配信し、健康教育を実施しています。また、3月の国際女性デーに伴い女性活躍の推進イベントとして「SEIBU Women’s Week」を開催し、女性ならではの健康とセルフケアに関するセミナーを実施しました。

ヘルスリテラシーの向上 写真
メンタルヘルスの取り組み

ストレスチェック・
ラインケアセミナーの実施

年に1回ストレスチェックを実施。結果を分析し、各職場にフィードバックするとともに、研修など具体的なケアを実施することで快適な職場づくりを推進しています。
また、社内の産業保健スタッフによる積極的な個人・職場へのフォローを継続的に実施。さらに、本人がアクセスできる外部の相談窓口を設置し、メンタルヘルス不調の防止、早期介入を可能とする環境を整備しています。

Wellness Bloom Program
(復職支援プログラム)

復職支援プログラムを導入し、体調回復後の速やかな復職と再発予防に取り組んでいます。

安全確保に向けた継続的な取り組み

職場ごとのリスクを踏まえた定期的な安全教育を実施しています。

安全衛生委員会を中心とした時間外労働のモニタリングと改善喚起を行っています。

法定巡視に加え、安全衛生推進委員による巡視を行い、従業員目線での安全管理も行っています。

従業員満足度の向上

従業員にモバイルパソコンおよび業務用スマートフォンを貸与、また、テレワークやフレックスタイム制度と併せ、柔軟な働き方を実現しています。また、過重労働の抑止や睡眠時間の確保のため、毎月の従業員長時間労働分析の開示、各所属と人財戦略部が連携をして面談の実施。こうした働き方の促進は、従業員の自律性を高め、ストレスを緩和することにつながっています。

コミュニケーション創出

働く場所と時間の柔軟性を高めることでコミュニケーションが希薄化しないよう、目標管理を中心とした定期的な上司部下の面談(グロース面談)を実施。対話型コミュニケーションを実施することで信頼関係の構築、自己成長機会の創出、ワークエンゲージメントの向上を図ります。

働きがい(エンゲージメント)調査

当社では、働きがい(エンゲージメント)調査を実施しており、エンゲージメントスコアにより組織状態を可視化し組織力改善につなげることで、より働きがいのある組織・職場をつくることを目指しています。

パルスサーベイの実施

イキイキとした職場づくり、働きやすい環境づくりを目的とし、やりがいや達成感など従業員が仕事を通じて感じていることを可視化するため、毎月1回パルスサーベイを実施しています。

健康的で充実した社員食堂

社員食堂

本社には社員食堂があり、従業員の健康管理、食生活の改善など管理栄養士のもとバランスの取れた食事を提供しています。

  • ・メニューごとにエネルギーと塩分を表示し、従業員自ら食事に気を付けることができるようにしています。
  • ・会計の際にも、その日の合計のエネルギーや塩分を表示し、健康に関心がもてるよう工夫しています。
社員食堂 写真
社員食堂 写真
社員食堂 写真
  • ・早食い防止スプーンや穴あきレンゲを導入し、食べ過ぎや塩分の過剰摂取を防ぐ工夫をしています。
    また、カトラリー置き場等に早食い防止スプーンや穴あきレンゲの使用を勧めるPOPを設置し、利用を促しています。
社員食堂 写真
社員食堂 写真
社員食堂 写真

「スマートミール」の認証を取得

西武ホールディングスでは「健康な食事・食環境」を提供する一環として、ダイヤゲート池袋にて「スマートミール」の認証を取得。

「スマートミール」の認証を取得 写真

「スマートミール」の一例

グローバルな健康課題に
対する取り組み

グローバルな健康課題への対応

三大感染症(HIV/ エイズ・結核・マラリア)を始めとするグローバルな健康課題はその伝播性や対策に要する経費負担の大きさから、一国のみで解決できる問題ではなく、世界各国が協力して対策を進めていかなければならない地球規模の問題です。
西武グループでは主に海外派遣者に対して適切な感染予防対策を実施することで対応しています。

西武グループの取り組み

(1)海外派遣者への対応
西武グループ各社では「西武グループ海外派遣者健康管理ガイドライン」に基づき、海外派遣者および帯同家族に対して、派遣前後および派遣中の健康診断および国が推奨する地域毎のワクチン接種を会社負担で実施しています。
また海外派遣中に社員本人が負担する医療費の負担軽減を目的に、西武健康保険組合の海外療養費制度の利用推奨に加えて会社負担で医療保険(海外旅行保険)に加入しています。
これらの取り組みを通じて、不慣れな環境下でも安心して能力を発揮できる環境整備を行っています。

(2)社員への教育
西武グループ各社では、業務目的の海外派遣者のみならず余暇目的で海外旅行に行く社員等を対象に、産業保健スタッフより「輸入感染症」等について教育を定期的に行っています。

西武グループ
健康経営推進体制について

西武グループ各社で、人事担当役員・人事部長および人事部門担当者、産業医・安全衛生管理者のほか、保健師や安全衛生推進者などで構成する安全衛生委員会を月1回開催しています。年間の安全衛生計画立案や、従業員の健康課題や時間外労働状況のモニタリングを行い、計画的かつ継続的な安全衛生体制を構築しています。具体的に、西武ホールディングスでは、安全衛生委員会においては、従業員の意見を聴取する仕組みが採用されるなど、労使一体となった取り組みが構築されております。
また、当社人財戦略部が事務局となり原則年1回、西武グループ健康経営推進会議を行っております。この健康経営推進会議には、西武グループの主要な会社8社の人事担当役員または人事部長が出席し、各社で定めた健康に関する目標値に対する実績や健康施策の実施状況の共有を通じて、従業員の健康増進に向けた取り組みについて議論しています。
本会議での報告・ディスカッション内容は西武グループサステナビリティ委員会および当社取締役会に報告し、経営層がモニタリングを行っております。
さまざまな課題を双方で共有し、従業員一人ひとりが働きがいを感じて活躍できる労働環境作りの実現に向けて、お互いが共に成長できる健全な労使関係を構築しています。

西武グループ健康経営推進会議
(原則年1回開催)

  • 目的
  • 健康経営に関する実態を経営層が把握し、PDCAを回すことでグループとしての健康経営を促進する体制を整備すること
  • メンバー
  • 西武ホールディングスおよび主要事業会社人事担当部長および西武健康保険組合常任理事
  • 主な内容
  • グループにおける重点健康テーマや定量目標の設定、グループ各社の健康課題や取り組みを報告

健康に関する目標・実績

従業員の健康維持に向けた目標と実績をまとめています。取り組みの成果を可視化することで、より効果的な健康経営の推進に役立てています。

項目 2022年度 2023年度 2024年度 目標値
(2026年度)
健康診断 定期健康診断 受診率 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
要受診者受診率 98.5% 97.4% 100.0% 100.0%
特定健康診査受診率 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
特定保険指導実施率 30.4% 24.0% - 60.0%
生活習慣 喫煙率 8.8% 8.5% 7.4% 5.0%
睡眠(睡眠で休養がとれている割合) 64.2% 66.9% 67.0% 75.0%
運動習慣 運動習慣比率※1 19.8% 22.2% 22.9% 60.0%
心のケア ストレスチェック受検率 86.3% 95.8% 98.3% 96.0%
非高ストレス判定率 83.3% 90.8% 92.3% 90.0%
アブセンティーイズム(1人当たりの休務日数) 2.0日 2.2日 2.1日 2.0日
プレゼンティーイズム※2 - 80.1% 81.7% 80.0%

※1 1回30分以上の軽く汗をかく運動を週2回1年以上実施

※2 東京大学が開発したSingle-Item Presenteeism Question(SPQ)を用い、過去4週間の仕事のパフォーマンスを、病気やけががないときの100%を基準として自己評価(1〜100%)したもの。

職場安全に関する
実績(労働災害)

社内横断的な組織として、各部署から選任された衛生推進者による「安全衛生委員会」を設置し、健康および安全に関する意見交換を行い、社内への提言、啓発を行っています。産業医による講義、衛生推進委員がお互いの職場の巡視を定期的に行うなど、職場の安全維持に取り組んでいます。

項目 2022年度 2023年度 2024年度
労働
災害
業務災害件数 2件 0件 0件
通勤災害件数 0件 0件 1件

株式会社西武ホールディングスは、2025年3月10日付で、経済産業省および日本健康会議が共同で認定を行う「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定されました。2021年の初認定から今回で5年連続5回目の認定となります。

当社を含む西武グループでは、グループの経営理念である「グループビジョン」に基づき、持続可能な社会の実現に向け「サステナビリティアクション」に取り組んでおります。西武グループ長期戦略2035 においては、社会課題や事業環境を踏まえ、マテリアリティ(重要テーマ)の一つとして「多様な人財の育成・活躍」を設定し、その一環として健康経営を推進しております。引き続き「西武グループ健康経営宣言」に基づき、従業員とその家族の心身の健康づくりに積極的に取り組んでまいります。

西武グループ23社が
「健康経営優良法人2025」の認定を取得

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