基本的な考え方
西武グループでは、グループビジョンの中で、「地域・社会の発展、環境の保全に貢献」すること、「常に、オープンで、フェアな心を持って行動」すること、「常に、お客さまの声、地域の声を大切」にすること、「常に、地域社会の一員として行動」すること、「常に、グループ内外と積極的に連携を図る」ことを宣言しています。地域に根差した公共交通事業、地域とともに歩むホテル事業・不動産業として沿線・周辺自治体と連携した取組みを進めることで地域の活性化を図るとともに、日本全体が抱える社会課題である「少子高齢化」、ユニバーサルデザイン対応などに積極的に取り組んでまいります。
グループ各社の取組み紹介
沿線・周辺自治体等地域活性化
観光客誘引に向けた施策

グループ各社では、自治体等と連携した地域・観光情報の発信に加え、誘客施策実施などにより地域の活性化に努めております。西武鉄道では、新型特急車両「Laview」の導入や、駅舎改良などにより沿線自体の魅力向上を図っております。
- インバウンド誘客を目指し、箱根、滋賀エリアの他社施設・団体と連携し観光ルートを開発
- 西武鉄道、近江鉄道 サイクルトレインの運行
- 池袋線に新型特急車両「Laview」導入 快適性・速達性向上などを図る
- 観光電車「西武 旅するレストラン 52席の至福」を運行(運転区間:池袋駅~西武秩父駅間・西武新宿駅~西武秩父駅間・西武新宿駅~本川越駅間など)
- 貸農園事業「Emi Farm」を運営
- 近江鉄道グループ 自治体とのタイアップなどによるビワイチ事業推進
- 西武鉄道 「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京」開業に合わせ池袋駅・豊島園駅リニューアル
- 「西武グリーンサイクルフェスタ」開催等、サイクルツーリズムの実施
地域との連携強化に関する施策

西武鉄道・西武ライオンズ等では、周辺自治体等との関係を更に強化し、地域活性化に努めるため、会議・協議会への参加や関係団体との連携を進めるほか、プリンスホテル等では、地元企業からの仕入れを行い地産地消への貢献を進めています。また、グループ各社では地元自治体の行う清掃等の環境整備活動に参加しております。
- 東日本旅客鉄道株式会社と包括的連携を行い、新たなライフスタイルの創造と地方創生に向けて取り組み開始(JR東日本と共同で観光利用・地域移動手段確保を目的とした地域・観光型MaaS「回遊軽井沢」の実施など。※提供期間は終了しております)
- 観光・文化・教育・産業・環境などの幅広い分野で連携し、イベントなどを実施しながら各自治体の魅力の発信などを目的とした西武線沿線サミット協定に参加
- 石神井公園駅や所沢駅にて沿線農産物やご当地食材を集めたSEIBU Green Marche開催
- 西武鉄道TOMONY売店における地元名産品の仕入れ・販売
- 現業職場提案の沿線住民・お客さま参加型企画の実施
- 事業理解促進や利用促進を目的として、車両基地や検修場での車両メンテナンス業務を地域住民に対し広く公開
- 江古田周辺3大学(日本大学芸術学部・武蔵大学・武蔵野音楽大学)・地元関係者と連携したエリアプロモーションによりエリアの魅力を発信
- 観光だけではなく居住地としてもニーズが高まってきている飯能にフォーカスし、移住を目的とした交流人口の増加促進施策を実施
- 西武鉄道・伊豆箱根鉄道 近隣大学・高校等と産学連携を推進し沿線の魅力を発見・発信
- プリンスホテル 軽井沢や万座等で地元取引先の積極採用、製品購入など地産地消の取組みを推進
- 西武リアルティソリューションズ 地域の活性化を目的に、特定非営利活動法人の地元スポーツクラブとスポンサー契約を締結(新横浜プリンスペペは少年サッカークラブ「大豆戸FC」、軽井沢プリンスショッピングプラザはカーリングクラブ「SC軽井沢クラブ」のスポンサー)
- 西武ライオンズ 埼玉県内の市町村と「連携協力に関する基本協定」を結び、「フレンドリーシティ」に(様々な事業の協業を通じて、地域社会の発展や住民福祉の向上などに寄与することが目的)
- ライオンズOBを野球教室に派遣し、地域の小学生・中学生に、プロ野球選手時代に培った知識を伝え、技術向上を応援
- 伊豆箱根鉄道駿豆線沿線地域の連携・協力体制を確立して地域の活性化と防災体制の強化をすすめ、交流人口や定住人口の増加を図るため駿豆線沿線地域活性化協議会を2011年に発足。大雄山線についても南足柄市や沿線企業と連携し地域活性化と観光促進を検討
- 伊豆箱根鉄道沿線のJA3組合と地域活性化のための包括的連携協定締結
- 近江鉄道 地域とのタウンミーティングを通じた鉄道事業活性化への取り組み「近江鉄道みらいファクトリー」の推進
- 近江タクシーにおいて、彦根市社会福祉協議会が実施する子ども食堂やフリースクールに子どもを送迎する「はぴとも号」を運行
- ミツバチの特性を生かした環境教育プログラム「はち育」を中心に市民へ学びや経験の場を提供する目的で東京都清瀬市と養蜂事業に関する連携協定を締結
- プリンスワイキキにて、初等~高等教育を通じたハワイ文化伝承を目的としているAnuenue_Schoolと協働し、従業員との交流や仕事の体験等を通じ、キャリア形成に寄与
- 西武リアルティソリューションズ 商業施設における周辺地元企業や施設とコラボレーションしたイベントの開催
地域移動手段の確保

西武バス、伊豆箱根鉄道グループなどでは、公共交通空白地帯解消などを目指し、コミュニティバスの運行などを行うほか、シェアリングサービスとの連携などを図り、地域移動手段の確保に努めております。
- 沿線自治体からの委託を受け、コミュニティバス・乗合タクシーを運行
- 伊豆箱根鉄道グループ 沿線市町との連携により、通学支援タクシーや予約型乗合タクシーなどを運行
- 近江鉄道グループ 乗合タクシー運行の受託や、近江鉄道の未来を地域と共に考える「近江鉄道未来ファクトリー」を開催
- 運営する駐車場にカーシェア、駐輪場にはシェアサイクル事業者などを誘致
- 西武ホールディングス 秩父市を事業主体、横瀬町を広域連携自治体とする「秩父市・横瀬町スマートモビリテ ィによるエコタウン創造事業」の一環として、秩父観光情報サービスサイト「のってみ秩父」を運用
ユニバーサルデザイン対応
バリアフリー対応



西武グループは、障がいのある方が持つ潜在的な価値を引き出し、社会参画を推進する国際的な活動「The Valuable 500」に賛同しております。(コミットメントはこちら)
グループ各社では全てのお客さまに安全で使いやすい設備・環境を目指し、ハード面・ソフト面でバリアフリー対応を進めております。
- 内方線付き点状ブロックの整備対象駅を拡大
- 車いすご利用のお客さまご案内業務支援システム運用
- 新型通勤車両40000系に車いすやベビーカーをご利用の方に便利な「パートナーゾーン」を設置するなど新たな「車両バリアフリー」を提案 するほか、新型特急車両「Laview」においても多目的トイレの設置や誰でも安心してお使いいただけるよう設計
- ミライロ監修の鉄道事業者向けオリジナル検定「ユニバーサルマナー検定(鉄道)」を共同開発
- ユニバーサルマナー検定、ハートフルアドバイザー等の資格取得促進
- バリアフリー対応車両、ユニバーサルデザインタクシーの導入。ユニバーサルドライバー研修の受講
- ハワイのホテルではユニバーサルデザインルームの設置等障がいのある方でも使いやすい施設への改修
- 公園勤務の全従業員対象に簡易的な手話や利用者補助方法などの研修を実施
- スマートフォン向け障がい者手帳アプリ「ミライロ ID」の協力企業として障がいのある方をサポート
インバウンド対応

グループ各社では訪日外国人への対応を強化するため、情報発信の多言語化のほか、受け入れ環境整備などを進めております。
- 各種パンフレットや案内表記の多言語化展開
- 独立免税システムの導入やWi-Fiの整備
- インバウンド向け案内カウンター「TIC池袋」の運営
- 多言語Webサイトや西武線アプリで英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語による列車の運行情報の配信、AI通訳機「POCKETALKⓇ(ポケトーク)」を西武線全駅、特急電車に導入
- 駅やバス案内所、ショッピング施設において多言語映像通訳機の導入
- 一部事業所におけるピクトサイン表示、およびアレルギー成分のピクトグラム表示
少子高齢化対応施策
子育てしやすい環境づくり

西武鉄道・近江鉄道沿線等において保育園事業の運営等を行うほか、お子さま連れでも移動しやすい環境を整えるなど、子育てしやすい環境づくりに努めております。
- 子育て世代の育児支援を目的に駅チカ保育園「Nicot」を展開
- 彦根駅前にて保育園「ほほえみ園」を運営
- 西武池袋線東長崎駅複合施設内の賃貸住宅部分が「東京都子育て支援住宅認定制度」設計認定取得(子育てに適した立地特性等が評価)
- シェアオフィス「emiffice(エミフィス)」をオープン。アフタースクールを併設し、仕事と子育ての両立を支援
- 通勤車両40000系に車いすやベビーカーをご利用のお客さまがご利用いただきやすい「パートナーゾーン」設置や、新型特急車両「Laview」においても多目的トイレ内にベビーベッドやベビーチェアも設置し、乳幼児や小さなお子さま連れでも安心してご利用いただける環境に
- 妊娠中、子育て中の支援を目的としたタクシーを運行(「西武ハイヤー:ママタク」、「伊豆箱根交通:お産応援タクシー」、「近江タクシー:子育てタクシー」)
子育て応援施策実施

西武グループでは、お子さまに貴重な機会を体験していただくこと、それを見守るご家族にとって大切な思い出をつくることを目的に、グループ全体で「こども応援プロジェクト」に取り組んでいます。今後もイベント等の実施や学習機会・体験機会の提供などを積極的に行ってまいります。
- Webサイト・SNSにおける当社グループ施設情報・イベント情報の発信
- 西武グループの仕事を体験できる通年企画「西武塾」実施
- 小学生までのお子さまのスキー場リフト料金が無料になる「キッズフリープログラム」実施
- チャリティーグッズ収益を積み立て、選手会と球団で寄付支援を行う「ライオンズこども基金」設立
- マスコットキャラクター「レオ・ライナ」保育園・幼稚園への訪問
- 埼玉県内の小学校に通う子供を対象にライオンズオリジナルのベースボールキャップをプレゼントすることや、ライオンズ野球振興カードの収益の一部を使用し幼児向けのやわらかく安全なボールを製作し埼玉県内の保育施設に贈呈
- 生態系や環境問題理解目的に「シーパラこども海育塾」開催
- 運営公園周辺教育機関と連携し、職場体験や課外授業実施
- プリンスホテル 全国11ゴルフ場を無料開放し、お子さまもゴルフ場を楽しめるイベント開催
- 西武鉄道 プリンスホテル お子さま向け会員サービスの提供
シニア向け施策


西武グループでは、シニアの皆さまがほほえみとともに過ごせる生活を応援する「シニアほほえみプロジェクト」を展開しております。今後もアクティブシニア向け施策のほか、シニアを支える方向けの取組みを進めてまいります。
- 沿線にてウォーキングイベントを企画
- 大人の二人旅、3世代ファミリーゴルフなどのプランを造成
- 西武鉄道沿線においてフィットネスクラブを運営(高田馬場、鷺ノ宮、東久留米、所沢)
- 西武バス、西武ハイヤー、近江鉄道において、バス、タクシー等における免許返納割引実施