2025

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エコツアー体験と樹木医のみどりの教室

10月5日(日)飯能河原と天覧山で10月講座を実施し、30組60名の塾生と保護者にご参加いただきました。今回の講座は「エコツアー体験と樹木医のみどりの教室」です。
秋の深まりを感じられる森の中で、自然の大切さを体感しながら、間伐体験や樹木医のお仕事について学んだ塾生たちの様子をレポートします!

  • 2025年10月5日
    • 団体名:飯能市エコツーリズム市民ガイドの会、西武不動産プロパティマネジメント、西武造園
    • 会場:飯能河原、天覧山

飯能駅に集合! いざ飯能河原へ

朝10時、飯能駅に集合。塾訓を元気に唱和したあと、入間川沿いの道を歩きながら飯能河原を目指しました。川沿いではエコツアーのガイドさんが道端の自然を次々と紹介。「フクラスズメ」という蛾や、羽子板の羽に使われる「ムクロジの実」など、身近な自然の不思議に子どもたちは興味津々!途中、小魚が泳ぐ川の飛び石橋を渡る場面もあり、透明な水の美しさに感動する声が上がりました。

生き物観察で自然の豊かさを実感!

飯能河原に到着すると、2つの班に分かれて生き物観察と石探しにチャレンジ!この地域には、なんと40〜50種類もの生き物が暮らしているそうです。この日はヤゴ、ザリガニ、サワガニ、カゲロウなど14種類を観察しました。最初は「こわい〜!」とおそるおそる見ていた塾生たちも、慣れてくると手に乗せて笑顔いっぱいに。ところで、なぜ飯能河原にはこんなにも多くの生き物が生息しているのでしょうか?その理由は、水のきれいさに加え、川がゆるやかにカーブしていること。流れが穏やかな場所が多く、生き物たちが隠れたり休んだりできる環境が整っているからです。
実際に手で触れて、川の冷たさや小さな命の動きを感じた塾生たちは、自然の豊かさを肌で実感する時間を過ごしました。

石探し&ミニ実験!

次は石探しの時間です。砂岩、石灰岩、泥岩、チャートなど、ガイドさんの説明を聞きながら河原の石を観察しました。特に盛り上がったのは「石灰岩実験」!酸性の洗剤をかけると二酸化炭素の泡がシュワッと出る様子を実際に確認しました。
また、入間川上流地域では、昔から林業が盛んで、鉄道が通る前は、切り出した木を筏に組み江戸まで運んだ歴史を学びました。飯能河原は、筏を長く繋ぎ変えたり、筏師が休んだりするところだという話も聞き、地元の自然と産業のつながりに興味を持つ塾生達の姿が印象的でした。

お弁当タイムのあとは天覧山へ!

飯能河原の青空の下、お弁当を食べたら、午後は「樹木医のお仕事」について学ぶ時間です。講師の先生から、木を守る専門家である樹木医の役割や、資格を取るまでの長い道のりを教えていただきました。「木に耳を当てると“ゴー”って音がするのは水を吸い上げる音じゃなくて、葉が揺れる音なんだよ」という話には、子どもたちから「え〜!そうなの!?」と驚きの声が上がりました。身近な木にも、知らないことがたくさんあると実感できる時間でした。講義を受けたあとは、いよいよ天覧山へ出発!標高197mの天覧山は初心者にも人気のハイキングスポットです。途中には「西武の森」と呼ばれる自然豊かなエリアがあり、鳥の声や木漏れ日を感じながらゆったりと登りました。

樹木探偵になって「木をさがそう!」

山頂近くでは、樹木医の先生から“木の探偵ミッション”が出されました。ヒントをもとに、葉っぱの形や枝のつき方を観察しながら、①〜④の樹木を見つけ出します。「この葉っぱギザギザしている!」「こっちはつるつるだ!」など、葉っぱを比べながら観察を進める塾生たち。講師の先生やサポーターに相談しながら、木の特徴を丁寧に見比べていました。葉っぱの手触りや木肌の違いに気づき、「こんなに木って違うんだね!」と驚きの声が上がりました。見事にミッションをクリアした塾生たちはさらに先生から「この木は、近所の公園や学校にもあるよ」と教わると、「帰ったら探してみよう!」と笑顔で話していました。

間伐体験で森を守る仕事を体感!

最後は間伐体験です。ヘルメットと軍手を装着し、講師の指導を受けながらノコギリの使い方を学びました。最初は「全然切れない〜!」と苦戦していた塾生も、力を合わせて少しずつ木を切り進めます。木が「パキッ」と音を立てて倒れる瞬間には、拍手と歓声が上がりました。高学年の班では、倒した木を小さく切り分けて集める作業にも挑戦。汗をかきながらも、やり遂げた達成感に満ちた表情を見せてくれました。

自然と仲間が教えてくれた大切なこと

午前中は川辺の自然観察、午後は森での体験と、盛りだくさんの一日となりました。飯能の豊かな自然の中で、生き物・植物・地形・人の暮らしがどのようにつながっているかを学びました。普段の教室では得られない体験を通して、塾生たちは「自然を守ること」「仲間と協力すること」の大切さを実感したようです。次回は、「鉄道のお仕事体験」です。お楽しみに!

塾生の声

木をきるとき下から30cmぐらいをきることをまなんだ。山のぼりでもたいへんだったけどおもしろかった。

なおたけさん(小学1年生)

木がくさったときの音と木が元気なときの音がいっしょじゃなくてちがう音なのをしりました。じゅもくいクイズをやったときに、とくちょうとかがいっしょの木があるのをはじめてしりました。木をきるのははむずかしかったけど、たのしかったです。せっかいせきを3つ見つけられたのがうれしかったです。たのしかったです。

さきさん(小学2年生)

のこぎりのつかいかたと、葉のみわけ方、石のしゅるいを学んだ。たのしかった。また木を切ってみたい。

みおさん(小学3年生)

しぜん、いきもの、木のおいしゃさん、いしのことを学んだ。とてもたのしかったです。

えいとさん(小学4年生)

虫の種類、川原の生き物、石の種類、樹木医のことや見分けかた木のきり方を学んだ。川原にある石の見分け方がむずかしかったです。川原の生き物の感しょくが不思議だった

けいとさん(小学5年生)

石の種類・樹木医さんの仕事を学んだ。木の切り方がさいしょはむずかしかったけれど、なれてきます。魚かわいかったです。木の名前をたくさんおぼえました。

まほさん(小学6年生)

  • 原文ママ

保護者の声

石の観察や見分け方、生き物の観察、間伐体験、樹木医の仕事と盛りだくさんでした。準備ありがとうございました。飯能をゆっくり歩いたのは初めてでしたが、自然豊かで、オシャレな場所もたくさんあり魅力的な街ですね。

きほさん 小学1年生のご家族

今回のような山登りは、誘導してくれる方がいないと難しいと思うので、よい経験になりました。歩いている時にスタッフの方といろいろ話せてよかったです。川に子供が入ってしまい、足を拭くときにお兄さんのスタッフの方が、大きなバスタオルを貸してくださいました、すみませんでした、ありがとうございます。飯能は初めて降りましたが、自然がたくさんで、駅付近にもいろいろ施設があるようで、また散策に行きたいと思うような場所でした。

うたさん 小学2年生のご家族

普段から河辺や山の中は行くことがない場所ですので、子供も大人も初めての体験をさせて頂きました。子供も最初は虫に怖がっていましたが、最後の方は大胆に触ったり、楽しそうに観察していました。また間伐の仕事では初めてノコギリを使いましたが、段々コツを掴んで上手く切り倒す達成感があったようです。一緒に作業したお友達とはすっかり仲良くなり、連帯感も生まれて微笑ましかったです。

みおさん 小学3年生のご家族

東京にはない自然を満喫することができ楽しかったです。子どもも、伐採体験が普段できない経験で、大満足の様子でした。未来の仕事を考えるきっかけになればと考えています。

ゆうがさん 小学4年生のご家族

今回の講座で初めて樹木医という資格があることを知りました。自然保護や環境保護の観点から見ても、大変重要な役割を担う専門家だと思いますので、仕事内容を学ぶことができ良かったです。

はなさん 小学5年生のご家族

川の生き物について学んだり、石を探したり、娘にとっては初めての経験でした。親の私も子供の頃以来だったと思います。沢山自然に触れてとてもいい一日でした。間伐体験もとても楽しかったようです。樹木医さんのお話も、メモを取りながら真剣に聞いていました。

まほさん 小学6年生のご家族

  • 原文ママ

講師より

今年は雨の影響もなく、緑と清流に沿って飯能河原まで歩くことができ良かったです。大雨によって上流から運ばれてきた石を親子で観察し、石灰岩かどうかを判別する実験にも積極的に取り組んでくれました。石には生物由来の物もあることなど、ただの河原の石だと思っていたものが、よく見るといろいろな種類があるのだと知っていただけたことでしょう。14種類の川の生き物についての観察もしました。目を輝かせて解説を聞いてくれました。ヘビトンボやアメリカザリガニに触り、保護者の方も含めたくさんの質問をしてくれてうれしかったです。これからもたくさん自然に触れ楽しみ、自然を見つめる目を養ってほしいと思っています。ありがとうございました。

飯能市エコツーリズム市民ガイドの会 ガイド一同

このたびは、飯能・西武の森での西武塾10月講座にご参加いただき誠にありがとうございました。
今回の間伐体験は塾生のみなさまは初めての方が多く真剣に取り組む姿に熱意が感じられました。塾生がグループに分かれ、木を切る人、木を持つ人、倒す方向に他のグループがいないことを確認する人と、しっかり役割分担を決めて間伐を行う事ができました。少しずつノコギリの引き方に慣れ、後半は太めの木を一生懸命切っていました。自然の中で、のびのびと笑顔が溢れ、とても楽しそうに思えました。この間伐体験が楽しい思い出になっていただける事を願っております。そして成長された塾生のみなさまと、いつかまた飯能・西武の森でお会いできる日を楽しみにしおります。

西武不動産プロパティマネジメント資産管理部
柳澤 大貴・渡邊 学・大島 孝夫(左から)

塾生・保護者の皆さま、今回はご参加いただきありがとうございました!樹木医の一歩は木と仲良くなることから…ということで、今回は探偵のように樹木の名前を当てる、葉の見分け方に挑戦してもらいました。1つ目を見分けられるようになったら2つ目から4つ目まではあっという間でみなさんコツをつかむのが早かったですね!樹木は動かない分、見つけた場所にいけばいつでも会えます。今回出会った木はきっと家の周りにもいます。仲良しの木をたくさん見つけてみてくださいね。

西武造園
片岡 里美・李 芸(左から)

サポーター紹介

協力ボランティアサポーター紹介

今回一緒に活動した西武グループボランティアサポーターの皆さん
西武ホールディングス、西武鉄道、西武バス、西武不動産プロパティマネジメント、西武メディア・コミュニケーションズ 合計14名

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(03)6709-3161(平日:10:00~15:00)

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