12月8日(日)西武鉄道小手指車両基地にて12月講座を実施し、33組66名の塾生・保護者にご参加いただきました。今回の講座は「鉄道のお仕事体験」です。電車を安全に動かすために必要な電気や車両の仕組みを真剣に学ぶ塾生たちの様子をレポートします!
- 2024年12月8日
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- 団体名:西武鉄道株式会社
- 会場:小手指車両基地
12月8日(日)西武鉄道小手指車両基地にて12月講座を実施し、33組66名の塾生・保護者にご参加いただきました。今回の講座は「鉄道のお仕事体験」です。電車を安全に動かすために必要な電気や車両の仕組みを真剣に学ぶ塾生たちの様子をレポートします!
小手指駅に集合し、駅から体験場所である小手指車両基地までは、特別に用意された臨時電車に乗車して向かいました。小手指駅の1番線から出発し、基地内の13番線に到着するまでの数分間、塾生たちは興奮した様子で車窓から見える基地の風景を楽しんでいました。基地に到着すると、車内放送で朝礼が行われ、いつもとは違った雰囲気の中で塾訓唱和をしてから体験が始まりました。今回は、電気部と車両部のお仕事を学びます。
「軌陸車乗車体験」「トロリ線摩耗測定体験」「ハンガ加工体験」では、電車の架線(トロリ線)を点検する際に使用する軌陸車に乗り、線路の上を走行したり、銅線を切ってハンガ加工を体験したりしました。屋外での作業はとても寒かったようですが、塾生たちは寒さを感じさせることなく、真剣に取り組んでいました。また、ハンガ加工で使用したトロリ線はお土産としていただきました。
「リレー配線体験」「非常押しボタン操作体験」では、「緑(進行)」や「赤(停止)」といった信号を操作するリレー配線の仕組みを学びました。また、踏切内で異常があった際に運転士へ知らせる装置の役割と使い方を学ぶことで、交通安全の重要性や緊急時対応の心構えも身につけました。
「パンタ摺板整備」では、電車の屋根についているパンタグラフ摺板の交換を体験しました。パンタグラフがトロリー線と離れないよう、下からどのくらいの力で押しているのかを体感するため、摺板を上から押し下げてバネの強さを感じたり、普段は電車の屋根上にあってよく見ることのできない部分を間近で見て触れる、貴重な経験となりました。今回の体験は地上で行いましたが、こういったメンテナンスは通常、車両の屋根上で行っていると聞き、塾生たちは驚いていました。
「ドア試験と非常通報」は、小手指駅から乗車してきた車両内で行いました。40000系の10号車で講師から説明を受けた後、ドアの開閉試験を体験しました。また、電車内で非常事態が発生した場合には、躊躇なくボタンを押して運転士や車掌に情報を伝える必要性について説明を受け、実際に非常通報ボタンを押して車掌役と会話をしました。
最後に、できたてほやほやの新車が基地に入ってくる様子を間近で見学することができました。牽引車両の後ろにピカピカの新車が連なっており、その窓にはビニールがかけられていました。保護者の皆さんは入線前から動画を撮影しており、塾生たちは拍手で新車を迎え、大興奮の様子でした。車両が停車した後は、新車の前で塾生たちの集合写真を撮り、講座が終了しました。
今回の講座を通じて、電車を毎日安全に運行するために、多くの方々が私たちの見えないところで日々点検や整備に携わっていることを学ぶことができました。
次回の講座は「動物のふれあい教室」です。
今日はでん車をちょっとすきになりました。
あおいさん(小学1年生)
じっさいにドアのあけしめをしたのが楽しかった。
みのりさん(小学2年生)
でんしゃのしん車もみれたからよかった。
みなとさん(小学3年生)
電車のことにはあまりくわしくなかったけど色々知れてきょうみをもった。
まなさん(小学4年生)
ハンガ加工体験でトロリ線の厚さをはかるマイクロメーターで使った後と使っているとちゅうで全然厚さがちがってびっくりした。8mmを下回ると取りかえすることを知って、取りかえに3時間もかかることにとてもびっくりした。もっと知ってみたいと思った。
ねねさん(小学5年生)
40000けいのあたらしいしゃりょうをみれて、すごいと思った。ドアのしくみをみれて、おもしろかった。
ともきさん(小学6年生)
電車にはよく乗るのですが、駅や車両でお見かけする仕事以外に安全保守点検等見えない場所や時間に重要な仕事をされている事を実際に子どもと見ることができました。便利で快適な暮らしを支える大切な仕事を学べたと思います。また、電車や電気系統の知識が薄く疎い分野の講座でしたが、お仕事体験を通して関心が湧きました。講座中に見かけたYouTubeの電気部社員の1日密着の動画は面白かったです。
みゆさん小学1年生のご家族
365日、昼夜問わず点検や作業をしてくださっている社員の方々がいらっしゃるお陰で、毎日安全に電車を利用できているのだなと改めて感謝いたしました。
ちかこさん小学2年生のご家族
フェスティバル等でも体験出来ないことが体験出来て良かったです。パンタグラフのネジ締めや交換時期、知らない事を沢山親も知ることが出来ました。ありがとうございます。
のぶよしさん小学3年生のご家族
普段入ることができない場所に入り、お仕事体験することができたところが大満足でした。電車の車掌室からの作業や車両の仕組みについて説明を受けられたことが貴重な体験でした。道路と線路の両方を走れる軌陸車で線路を走る体験がとても印象的でした。
きよはさん小学4年生のご家族
車両基地で多くの方が、この日のためにかなり準備してくださったことが、端々から伝わりました。車両基地の方々が並んでお見送りまでしてくださった様子をみて、普段から最後まで手を抜かない仕事をされているのだろうと思いました。
あつはるさん小学5年生のご家族
電車は電気で走っているという程度のことしか知らなかったのですが、車両内の仕組み、車掌の仕事、軌陸車のこと、パンタグラフのこと、トロリ線のこと、リレーについて学び、電車に対する意識を変えられた1日でした。
ふみかさん小学6年生のご家族
西武塾塾生の皆さん、この度は鉄道のお仕事体験(電気部編)にご参加くださり、ありがとうございました。今回は、「軌陸車乗車体験」「トロリ線摩耗測定体験」「ハンガ加工体験」「リレー配線体験」「非常押しボタン操作体験」を行っていただきました。内容はいかがでしたでしょうか?私たちも皆さんとの交流で元気をいただくと共に、新たな視点から自分達の仕事を見直せたことで、今後の励みになりました。
私たち電気部は、電車や駅に電気を送るための設備や駅の照明設備、踏切設備や電車同士がぶつからないようにするための信号設備などを日々保守しています。高い所での作業や、目に見えない電気を取り扱うため、緊張する仕事ですが、鉄道の安全・安定輸送を支え、お客さまに安心して鉄道に乗っていただくことを誇りに取り組める、とてもやりがいのあるお仕事です。今回の体験で、そのことを感じ取って頂けたら嬉しいです。
(上の写真左から)電気部 荒川 成未、松谷 敬人、野田 紫音
塾生・保護者の皆さま、この度は車両部と電気部合同の鉄道お仕事体験にご参加くださりありがとうございました。身近にある移動手段の鉄道ですが、「どんな人たち」が「どのような仕事」をしているのか気になったことがある人もいたのではないでしょうか?
今回の講座はその謎を解明すべく作業を実際に体験してもらい、普段は入れない場所や見ることが難しいところ、できない体験などを通して新たな発見があったかと思います。また、車両部では車内の非常通報体験、電気部では踏切非常ボタン操作体験を行いましたが、これは電車に乗っているときや踏切で自動車が出られないなどの非常事態に遭遇したときに扱います。もしもそのような場面に居合わせたときは今回の体験を活かして、ためらわずに使用してください。ひとつひとつの体験が短い時間ではありましたが、私たちの行っている作業や安全について紹介することができて、こちらも嬉しく思います。また機会がありましたら是非ご参加ください!
(真ん中の写真下段右から1番目)車両部 松井 伸太郎
今回一緒に活動した西武グループボランティアサポーターの皆さん
西武ホールディングス、西武鉄道、西武・プリンスホテルズワールドワイド、西武ライオンズ、西武造園 合計14名
西武塾事務局
(03)6709-3161(平日:10:00~15:00)