今後の経営計画・戦略

西武グループ中期経営計画(2018~2020年度)」を2018年5月10日に策定・公表いたしました。本計画期間では、「持続的かつ力強い成長」に向けて、既存事業領域を強化するとともに新たな事業分野の創出をおこなってまいります。

  • グループ戦略の体系図よおよび定義
  • 「西武グループ長期的な目標水準」について
  • 中期経営計画の位置づけ
  • 「西武グループ中期経営計画」について

1.グループ戦略の体系図および定義

【グループビジョン】
経営理念・経営方針であり、社員の行動方針
【長期戦略】
ビジョン実現のための基本構想であり、グループが概ね10年間で目指していく戦略・方向性
【中期経営計画】
長期戦略をベースに市場環境等の変化に応じて策定する3ヵ年の経営計画

2.長期戦略について

長期戦略基本方針

1. 経営資源(ヒト・モノ・カネ)の有効活用を行い、企業価値の極大化に繋げていきます。

(1)「人事戦略」(ヒト)
グループとして、有能な人材の確保と能力開発を行うことで「人的資源の創出」を、グループ横断的に人材の有効活用を行うことで「機能的・戦略的な人員配置」を図ります。これにより、従業員のモチベーションを向上させ社員一人ひとりが事業運営を支える基盤を構築します。
(2)「アセット戦略」(モノ)
「既存事業のバリューアップ」、「ポートフォリオの組み換え」、「コア事業への経営資源の集中」の各視点から企業価値極大化を目指します。
(3)「財務戦略」(カネ)
「投融資マネジメント」、「資金調達マネジメント」、「IR活動」を戦略の柱として、ステークホルダー(お客さま・株主・債権者・従業員など)への還元と、成長に資する投資の実施を最適なバランスで行うことにより、「収益力のさらなる向上」および「健全な財務体質の維持」に努めていきます。

2. 各事業がNo.1である企業集団を目指し、お客さまの生活を応援いたします。

保有する多様なサービスを、西武グループ全体で組み合わせることにより、ご提供できるサービスをさらに拡充してまいります。

コア3事業の基本方針
(1)都市交通・沿線事業(役割=「企業価値向上の源泉」)
あれも、これも、かなう。西武鉄道(Seibu Railway makes it happen.)
選ばれる沿線になるために、訴求するエリアイメージを明確化
沿線人口の流入をはかるため、住み替えの流れを確立
沿線人口の流入をはかるため、特徴的な街区を形成
鉄道利用の促進をはかるため、観光の目的を提供
さらなる「安全」の追求
(2)ホテル・レジャー事業(役割=「企業価値向上の原動力」)
「総合力で業界No.1ホテル・レジャー事業会社としての地位を確立」
MICE市場での圧倒的なシェア確保
※MICEとは、企業などの会議(Meeting)、企業などがおこなう報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会などがおこなう国際会議 (Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字であり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。
心のニーズを満たす旅の提供
日本のおもてなしを世界に発信
(3)不動産事業(役割=「企業価値向上の鍵」)
「グループ保有不動産の有効活用により、潜在的な収益力を顕在化」
アセット戦略に基づく、収益機会の拡大、資産の入れ替え、低・未利用地の有効活用
コアエリアにおける保有不動産の有効活用により、潜在的な収益力を顕在化
沿線人口の質的・量的変化を先取りし、事業展開を通じた沿線価値の向上
ポートフォリオマネジメント強化

3.中期経営計画の位置づけ

新中期経営計画(FY2018-2020)については、前回中期経営計画期間で定めた経営フェーズと同期間であることから、戦略や方向性は変更せず、前回計画をベースに個別の施策や数値計画の見直しを実施し、策定。

4.「西武グループ中期経営計画」について

-「Challenge Target」に向かった、ロードマップとしての3ヵ年計画-

テーマ

“Sustainability & Dynamism”
『持続的かつ力強い成長に向けて』

基本方針

  • 1. 新たな視点でスピード感を持って、イノベーションに挑戦
  • 2. 長期的視点での成長基盤の確立

重点課題

持続的かつ力強い成長を実現していくためには、基本方針をベースとして、『新規事業分野の創出』と『既存事業領域の強化』が重点的に対応すべき課題。

既存事業領域の強化

既存事業領域の強化

重点課題への取り組み

① マーケティング機能の強化
パラダイムシフトへの対応
少子高齢化やインバウンドの増加といったマーケット変化への対応
インバウンド
  • 商品サービスの拡充とエリア観光ルートの開発
  • 宿泊需要への対応(プリンス スマート インの展開)
シニア
  • 西武版CCRCの構築・アクティブシニア / 富裕層向け プリンス バケーション クラブ
こども
  • 安心・遊び・体験の提供
  • 保育所など子育て環境の充実
的確な顧客ニーズの把握
グループ顧客データやICTによるビッグデータの分析・利活用
レピュテーションマネジメントによるCS向上
SPCなど会員基盤を拡充・ロイヤルカスタマー化
安全で安心して利用できる施設・設備(鉄道ホームドアの設置など)
② 保有資産の有効活用
アセット戦略に基づく有効活用策の推進
既存事業のバリューアップ
  • ホテルのリニューアル推進
  • (仮称)西武鉄道池袋ビル開発
  • グランエミオ所沢Ⅱ期・所沢駅西口開発
ポートフォリオの組み換え
  • 高輪・品川エリア
  • 芝公園エリア 等
コア事業への経営資源集中
  • リゾートエリア資産転用
  • としまえん
③ グループ内外との連携強化
外部企業とのマッチング・業務提携
新規事業分野の創出のためには、西武グループと他社の強み・ノウハウのマッチング
  • アクセラレートプログラムの活用
  • 大企業との協業
当社グループの足りない部分を外部との連携により補完(AI・自動運転等の新技術、人材など)
  • プリンス スマート イン等 ICT・AIを活用したローコストオペレーションの実現
StayWell社ノウハウ共有・海外展開強化
次期ホテルシステムの導入による顧客利便性向上・業務効率化
④ 厳正かつ効率的な設備投資
ハードルレートを超えるバリューアップ投資
価値創造に向けて、WACCを意識し、投資案件の厳選を行うための「ハードルレート」を運用
設備投資のPDCAを推進
⑤ イノベーションを創出しやすい、組織・風土づくり
業務改革・新たな働き方推進
ES向上のための設備投資(一部会社本社移転、寮、事務所建替え)
グループ共通新会計システムの導入
スライド勤務・テレワークの実施
意思決定の高度化・リスクへの対応
多様な人材が活躍できる働き方、人材活躍基盤整備

(1)都市交通・沿線事業

堅調な伸びを計画する定期・定期外旅客収入

中期経営計画のテーマ

  • 安全を確保し、安心を提供
  • グループ内外との連携強化による収益力向上
  • お客さま満足度No.1への挑戦
  • 事業効率性の追求

本計画期間中の主な取り組み

  • 有料座席指定列車(40000系)増備、S-TRAIN、拝島ライナー運行
  • 新型特急車両導入
  • 駅リニューアル(飯能駅、西武新宿駅など)
  • 沿線プロモーションおよびイベント強化
  • 沿線の再開発や街づくり

都市交通・沿線事業のKPI(営業指標)

定期外
定期

(2)ホテル・レジャー事業

マーケットチェンジ・投資効果・レベニューマネジメントによるRevPARの飛躍的成長

中期経営計画のテーマ

  • 環境変化を捉えたマーケットチェンジの継続
  • 従前より取り組んでいる重点施策の深化(※レベニューマネジメント、MICE、CS向上など)
  • 環境変化により多様化する需要を捉え、長期的視点での成長基盤確立のため新たな分野への挑戦

本計画期間中の主な取り組み

  • 既存ホテルのバリューアップとその効果発現
  • レピュテーションマネジメントによるCS向上
  • ダイレクトチャネル(自社)への誘引
  • レベニューマネジメント、客層のマーケットチェンジの強化継続
  • 宿泊特化型ホテルブランド「プリンス スマート イン」展開
  • 会員制ホテル事業「プリンス バケーション クラブ」展開
  • 国内外へのホテル新規出店

ホテル・レジャー事業のKPI(営業指標)

シティ
リゾート

(3)不動産事業

着実な開発計画による増床とポートフォリオの安定的化

中期経営計画のテーマ

  • 大規模再開発による事業機会の拡大と着実な遂行
  • 西武鉄道沿線をはじめとした既存商業施設の収益力向上
  • 新規事業分野・成長分野への積極的な取り組み

本計画期間中の主な取り組み

  • (仮称)西武鉄道池袋ビル
  • (仮称)東長崎駅南口計画
  • グランエミオ所沢Ⅱ期
  • 大規模開発の検討(高輪・品川エリア、芝公園エリア 等)

不動産事業のKPI(営業指標)

賃貸可能面積(商業)
賃貸可能面積(オフィス・住宅)

(4)建設事業

  • 選別受注ならびに原価管理やコストコントロールによりさらなる利益率改善
  • i-ConstructionやICT技術の活用による生産性の向上

(5)ハワイ事業

  • 既存ホテルの大型改装などバリューアップ投資
  • ホームオーナービジネスを新たに展開

(6)その他

  • 伊豆箱根事業・近江事業のインバウンドの取り込み強化と保有不動産の有効活用
  • 西武ライオンズのチーム力の強化およびメットライフドームの魅力向上(ドームエリア改修・ボールパーク化)とメットライフドームでのイベント誘致強化

主な経営指標の計画

経営指標 2017年度実績
(2018/3月期)
2020年度計画
(2021/3月期)
営業収益 5,306億円 5,927億円
営業利益 642億円 723億円
EBITDA(償却前営業利益) 1,155億円 1,311億円
 EBITDAマージン 21.8% 22.1%
ネット有利子負債 8,751億円 9,244億円
ネット有利子負債/EBITDA倍率 7.6倍 7.1倍

財務戦略・株主還元の考え方

設備投資の状況、財務体質のバランス等を鑑みながら、さらなる株主還元の充実をはかる。

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